シンパクの植え替え手順

シンパクの植え替え手順
シンパクの苗木

ミニ盆栽の植え付けの作業は以外に簡単です。写真で順を追ってご説明します。購入してきたシンパクを植え付けます。シンパクは比較的丈夫で、初めて盆栽を育てる樹木にぴったりです。

はじめに、樹木を360度よく回して観察します。観察することで一番魅力的な植え付ける角度を探し出し、どの角度が正面になるかを見つけ出します。風通しや日光のあたり具合を考え、枝が多い場合はこの時点で剪定しますが、この樹木の場合はまだ、剪定するほどの枝は出ていないのでそのまま植え付けをします。

回転させ、幹の具合、枝具合を見てこの時点で病気がないか?どの枝に重点的に栄養がいっているか?今後どのように伸びていくか?と確認します。

全体を確認し、ミニ盆栽として生まれ変わるイメージができたら植え替えの作業に入ります。
樹木と鉢の組み合わせで初めて盆栽になります。樹木だけが素晴らしくても、鉢だけが豪華でも盆栽ではなくなってしまいます。両方が調和して盆栽という芸術品になります。最適な鉢を合わせてあげてください。
でも、心配は無用です。ミニ盆栽の鉢なら間違いなくどれでも合います。もし気に入らなければも1年か2年後に植え替えの際に違う鉢に植え替えればいいだけですので、自分のちょっすかんのイメージを大切にしておき位にりの鉢で植え替えてみましょう。

今回、シンパクに合わせた鉢は、釉薬のかかった紺色の色鉢で丸鉢の深鉢を選びました。シンパクの緑と緑がかった紺色が補色効果で調和が取れる事と、ミニ盆栽としては大きめで小物といってもいいくらいのサイズなので小さく刈り込んでいくまでに根をしっかり発育させるためと高さがあるのでバランスを考え深型の鉢を選びました。丸鉢は定番ですので飽きがこない定番オーソドックスな模様木の樹形にぴったりです。どの樹種にも合いますので、どれに合わせていいか困った時にはおすすめです。

鉢が決まったら、鉢底ネットを用意します。園芸店で購入できます。百均でもあります。盆栽鉢は水やりをした際に根腐れ防止のため、底に穴があいていて水流れ落ちるようになっています。その穴が土に対して大きいため土が抜け落ちてしまわないように穴に鉢底ネットを貼ります。

ネットはシート状になっているため、鉢の穴より一回り大きいくらいでハサミでカットしてください。

次に針金を蝶々の形、またはリボンの形を作ってください。

鉢の穴に針金を通してください。

蝶々の部分、リボン部分が鉢底で引っかかるようにします。

ネットの隙間から切金を通してください。

-ポットから樹木を抜き出します。ここからは乾燥してしまうため手早く作業をしてください。その前に植え替える前の用土を確認し、基本は同じ用土で育ててください。この樹木は赤玉で育ってきているため、植え替えも赤玉を使用します。

箸や棒などで根が絡まった土をよく落とし、根をほぐします。土だけを落とし根を切らないように注意してください。大きな木の場合は熊手で土をほぐし落とすとやりやく作業できます。若い樹木は乾いた土だとやりにくさが出ますので、手は泥だらけになりますが、植え替え舞うに水やりをしても土を濡らすとやりやすく作業できます。

根の状態は、植え替え時でないとチェックできません。これから、植え替えをするたびに根の育成状態を確認することになります。来年、再来年のために今の根の状態を覚えておきましょう。

長い根、太い根は切ることで、細かい枝と葉がで根ようになります。葉と枝を横に伸ばすようになるように下に伸びている根は半分程度切って整えてください。

鉢底に用土を薄く敷きます。

植え付けの角度を調整して鉢の中に入れます。根と底の用土をしっかり密着させてください。

根を針金で固定してください。針金の長さが余った場合は針金を切ってください。

隙間に用土を埋めていきます。

隙間が埋まるようにしっかり上から用土を抑えてください。竹橋でつつきながら隙間を埋めたりもコテを使ってしっかりと用土を鉢のからに隙間なく埋めていきます。

底の穴から、水が出るまでたっぷりとお水あげて作業完了です。
2習慣は明るい日陰に置いてください。

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