実生で育てるミニ盆栽

実生で育てるミニ盆栽

種から育てる実生のミニ盆栽

実生とは、草木を種から育て芽を出させて生長させること。その発芽した植物のことを言います。増やし方は取り木、接木、株分け、挿し木などありますが、種から発芽させる実生は一番時間時間がかかりますすが、その分、木の全生涯を知ることになるので愛着は一番の盆栽になります。

楓のミニ盆栽

秋の樹木には種がいっぱい

秋になると多くの樹木は実がなり、中に種ができます。公園の木から落ちた実を揃い中の種子を取り出して、土に蒔き翌年の春に芽を出さしてみましょう。うまく発芽すれば多くの盆栽苗が手に入ります。
公園だけではなく、神社や街路樹や山野、河原、海岸、庭、自分で育てている盆栽からも採取すれば種類は一気増えます。種といえども私有地に入り採取することは犯罪になります。公共の場所でも木から採取することは禁止されている場所があります。よく確認してください。

樹木の遺伝を確認

イケメンのパパはだいたいイケメンオヤジです。アイドルのママもだいたい美人さんです。樹木の個体差も遺伝します。ミニ盆栽に合いそうな葉が小ぶりで、枝の節間の詰まりが狭く細かい樹木から種子を採取しましょう。突然変異で親とは同じ性質にならないかもしれませんが、遺伝の要素は強くなり親木に似た性質の樹木になります。

ミニ盆栽の種の管理方法

発芽させるコツは種に寒さを体感させてください。寒さに合わせないと発芽しません。寒さにしっかり合わせると翌春に発芽しますが、種類によっては数年後の春の場合もあります。
実の果肉がある場合は種の周りの果肉には発芽抑制物質が含まれています。果肉と半透明の発芽抑制物質を取り除きよく水洗いし種子だけを取り除いてください。果肉に包まれていた種子は乾燥させると発芽しにくくなります。すぐに撒くか、湿ったすなを瓶に入れその中で保管してください。瓶は冷蔵庫が外気の当たる場所で保管します。乾いている種は乾燥させて保管します。瓶に入れる場合は乾燥剤を入れてください。共に撒く前は一晩水につけると発芽率が高くなります。

種まき後の管理方法

鉢に種ばら撒きし、表土は種子のおおよそ2倍の暑さが目安です。種子を撒いたら発芽まで、乾かさないようにします。水をたっぷりとあげると鉢から水が溢れたねも一緒に流れてしまうため、用土は鉢いっぱいに入れずに7割でどにしておきましょう。用土を多めにしてしまった場合で細かい種子の時はティシュをかぶせておくのがいい方法です。寒さに合わせないと発芽しないため鉢は屋外に置いてください。発芽したら1〜2年鉢で元気に育ててください。

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