盆栽とくくりがありますが、同じ植物の観葉植物や鉢植えとは何が違うのでしょうか?
盆栽も観葉植物も、どれも同じ植物で同じように鉢に入れ鑑賞します。
くくりを分けて、無理やりに区別しているだけで、大まかには一緒です。緑を楽しむのも、緑を育むのも全て一緒です。
しかし、何か違いを見つけ出さないと盆栽のくくりがなくなってしまいます。違いをあげるとなると、盆栽は鉢が小さい鉢を使用することとなります。
盆栽の盆とは器の鉢、栽は栽培、栽植で植物を植える、または植物そのものを指します。盆栽は植物の緑も楽しみますが、鉢も草木と同じくらい鑑賞の対象となります。草木と鉢の調和が盆栽の美しさになるので、観葉植物や鉢植えとの違いは鉢にも気を使うというのが違いなのかもしれません。
ミニ盆栽は鉢と草木、樹木のバランスを取るために、伸びてしまった樹木の先端を切ります。毎年、または隔年で樹木の根が鉢いっぱいになり植え替える際には、観葉植物や鉢植えは樹木、植物に合わせ一回り大きな鉢に植え替えるの対して、ミニ盆栽は鉢に合わせ根を切り詰め、鉢に樹木を合わせるということをします。
それはお気に入りの鉢に樹木を合わせるといった目的のために強く枝と幹が伸びる直根と太い根を切り詰めます。
伸びた枝を切り、伸びた根を切ることで樹木を大きくさせないようにして小さいままの鉢のサイズのバランスを保つことをするのが盆栽です。一見、植物を虐待しているように感じますが、大体の樹木の盆栽は人間の寿命より長生きです。皇居には徳川3代将軍の盆栽がまだ春には新芽を出して命を繋いでいます。もちろん、そこには職人の技術と科学に基づいたテクニックと、底が深淵な愛情があるからこそですが、大切に育てれば小さいサイズに育った樹木でも元気に健康に育ちます。
小さい鉢に小さく育てることで、葉が細かくなり、枝ぶりが細かくなることでミニチュアの感じが出ることで大木感を出せるのがミニ盆栽の良いところです。
日本を感じされるミニ盆栽特有の雄大な景色が生まれ、鉢の中に無限に広がる悠久の理想の景観を作り出せるところもミニ盆栽の良いところです。ミニ盆栽の手引きの本にミニ盆栽とは鉢の中の小宇宙なんて大げなことが書かれているのも納得できます。
無理に盆栽に焦点を当てて、盆栽のみが植物の楽しみのような書き方をしましたが、観葉植物や鉢植えも同じ緑を楽しむものです。地球上では緑が生い茂り、人間が声明を維持するためには植物を食します。動物も食しますがその動物も大元は植物を食して育った動物です。地球は植物を元に成り立っています。
根本にそして身近にあった緑をみて落ち着く、安心感が生じるというのはそういうところからきているのかもしれません。
緑を身近に感じる生活は人間の基本的な欲求です。草や樹木をお部屋に置いて生活を豊かにすると生活のゆとりが広大な世界が広がるかもしれません。
緑を身近において人生を楽しみましょう。