そのまま色名になっている葉の色
ミニ盆栽に限らず、植物の葉っぱの多くは緑色です。黄緑や青緑、濃い緑と幅はありますが緑色がほとんどです。
緑色には色合いにより様々な色名があります。ターコイズグリーンのターコイズは宝石の色、ピーコックグリーンのピーコックはクジャクで様々な色を見せる羽のなかで特に鮮やかな青緑の部分の色のこと、ビリジャンは3価のクロム化合物を含む緑色顔料の色のことで、他の緑色の色名では葉の色から由来している色名が多くあります。
アイビーグリーン、モスグリーン、ミントグリーン、アップルグリーン、ピクルスグリーン、オリーブグリーンと葉の色の違いでの色名が数々あります。
日本でも、山葵色(わさびいろ)、若葉色、若菜色、裏葉色、柚子葉色、苗色老、竹色と葉の緑で色名が数々あり、緑の色相や彩度にちがいがありますが葉っぱ由来の多くが緑色の色名があるほど、葉っぱの緑は色に幅はありますが緑色を指す色として使われています。
葉が緑色の理由
小学校の頃、育てた朝顔の葉っぱは緑色をしていますし、お休みの日に集い寛ぐ公園の樹木の葉っぱも緑色です。
ピクニックで行く山の木々の葉っぱもしていますし、お庭で楽しむコスモスやチューリップの葉っぱも緑色です。
ミニ盆栽の葉の色も緑色です。緑色の色彩の色相と彩度の幅はありますが、葉の色はなぜ緑色なのでしょうか?
葉っぱの色が緑色なのには理由があります。そして緑の葉の色の理由は2つあります。
光に色がある話
2つの理由の1つ目は植物が光合成をして光を吸収して酸素を出しているためで、もう1つは光には様々な色の光が混ざっているためです。
小学校の頃プリズムで光を通し虹色にさせる実験をしたことがあると思います。あの実験は光には色々な色が混ざっていて、プリズムで屈折・全反射・複屈折して光を分けると光の波長により分散して虹のように別れた色が現れる様子を実験したものです。
Wikipedia プリズムより転載
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%97%E3%83%AA%E3%82%BA%E3%83%A0#/media/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB:Light_dispersion_of_a_mercury-vapor_lamp_with_a_flint_glass_prism_IPNr%C2%B00125.jpg
植物が光合成に使用する光は太陽光の全てではなく、太陽光の中の中でも青い光と赤い光を施行合成に使用します。光の三原色でいうRGBのR(レッド)とB(ブルー)です。
室内の野菜工場で栽培される葉物野菜には青色と赤色のLED電球を使用します。青色LEDは発芽を促進し、赤色LEDの光を当てると光合成の効率が一番高くなり、生育の速度が速まり出荷のため効率よく葉を育てます。青い光は植物に花をたくさん作らせる効果があり、2つの光をバランスよく当てることが植物の生育には大切なことで、植物の葉っぱは(レッド)とB(ブルー)を必要とします。
光合成で使わない色が見えていた
見た目はただの光ですが、太陽光もたくさんの色が集まっています。
太陽光の中で三原色のRGBのR(レッド)とB(ブルー)は植物の成長に必要不可欠な光で、葉に吸収され栄養となります。残ったG(グリーン)の緑色の光は光合成にあまり使用されることはありません。赤と青の光は葉に吸収されますが、成長にあまり必要のない残った緑色は光が反射されたり、散乱されます。
その残った反射、散乱されたGの緑色が人間の目に入るため多くのは葉は緑色に見えること理由で葉っぱが緑色に見えるのです。