ミニ盆栽のいいとこ取り
1つの鉢で複数の個性のある植物を楽しむ、1粒で2度も3度も楽し無用に鑑賞できる、幕の内弁当や1日フリーパスのように欲張りな盆栽を寄せ植えと言います。
また違う目的になりますが、1本の樹木だとボリュームが足りなく見栄えがどうしようも無い場合に、複数の種類の植物を1つの鉢に植えることも寄せ植えと言います。
寄せ植えは他にも上部には枝と葉にボリュームがあるのに根元が寂しい場合には、背の低い草物を植える、それぞれの足りない、バランスの悪さの不足分を補佐し、まとまりになって一つ鉢のよさで鑑賞できる役割もあるいいとこ取りの盆栽です。
寄せ植えで新しい盆栽の魅力が生まれる
樹木だけで寄せ植えしてもいいですし、樹木と草物の寄せ植えも面白い鉢になります。注意したいところは、寄せ植えはただ乱雑にただ植えるだけでは、鑑賞にたえないただの寄せ集めになってしまいます。
樹木と草物の寄せ植えの場合は、最も見せたい主人公となる主となる木を引き立てるように他の植物が配置され、バランスを保ちメリハリをつけながらお互いの植物が引き立つように植え付けることで全ての植物が相互に補助しあい1つの盆栽になります。背の高い樹木が1種と背の低い草物の植物の1〜複数の組み合わせが黄金のパターンですが、バランスをとればどの組み合わせも美しく躍動感が出ます。色々と組み合わせてみましょう。
同一の樹木の寄せ植えでは合いている空間をそれぞれの樹木で埋めていくことで雑木林のような風景の集合美が生まれます。木の木の間隔、位置関係で遠近法を使うと距離感が生まれ、盆栽として新しい魅力が生まれてきます。
寄せ植えは組み合わせが無限大
寄せ植えは樹木の種類の数、植物の種類の数、本数を掛け合わせれば、組み合わせが無限に広がります。公園でいいバランスがあったら真似してるのもいいですし、ネットでいい見本があったら同じように試してみるのいいです。良いところはどんどん真似して色々試していきましょう。