クロマツ(黒松)

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マツの分布と特徴

マツは北半球の寒帯から熱帯にかけて約100種類が分布し、稀に低木がありますが、ほぼ常緑高木で葉数により二葉類、三葉類、五葉類に分類できます。
日本でのマツは海岸から内陸まで広く分布し、古くから御神木として神聖な木として扱われてきました。
イチョウと同じく原始的な裸子植物。葉は針形で通常2年から数年枝に留まります。マツの芽は冬に入る頃、休眠芽となり春に活動を再開し新梢になります。樹勢が強健で常緑の緑が魅力的で古くから親しまれている樹種です。

黒松

海岸沿いの多湿地に多く自生し、現在では景観として植栽されるだけでなく、防風林として植林されています。比較的痩地にも耐え、厳しい環境下でも育ち幹肌が荒々しく、女松と呼ばれる赤松にたいして、男松とも呼ばれます。
日本での北限は青森県の下北半島で、標高では島根県の大山の海抜950mが最高で、関東では400m程度まで分布します。
盆栽にする品種としては愛知県の三河黒松や茨城県の鹿島黒松、瀬戸内海沿岸、九州玄界灘、山陰松江地方の松が有名です。幹肌の荒れ方(亀甲性、岩石性、荒皮性など)に特徴があります。
日当りと風通しり良い場所で育てます。

日常管理
水やり
やや乾き気味を好みます。鉢の土が乾いてからたっぷりと水やりをします。夏の乾燥のし過ぎ注意が必要です。

施肥
7月に2番芽を出させために、梅雨と真夏を除く春と秋に玉肥を与え養分を充分に行き渡らせます。

植え替えと用土
若い木は毎年、中品になったら1〜2年ごとに4月上旬ごろに基本用土で植え替えます。植え替えの際に根に白いカビのようなものが付きますが、これは順調に生長している証です。用土にまじっても問題はありません。

芽切り
7月ころに弱い芽から順番に新芽を切り落として前年葉のみにします。強い芽を2週間ほどずらし同じ作業をすると秋頃に2番芽の大きさがそろいます。2度に分けて芽を切ることを「2度芽切り」といいます

芽摘み
4月頃に芽の葉の伸びる直前の芽の強弱をみて、生長の弱い芽は残し、強い芽だけを半分に折って取ります。

芽かき
8月頃に1カ所から沢山の2番芽がでたら、2芽を残しピンセットで芽をとります。

剪定
3月に間延びした枝は、葉を残さないと枝が枯れるため3〜4葉をつけて枝を切ります。手前に芽を出させ、短い枝を作っていきます。

針金かけ
11月になったら、針金をかけて枝や幹を曲付けします。

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