モミジ
紅葉 カエデ科/落葉高木
木の特徴
盆栽ではカエデ科のカエデ属で深い切れ込み5裂以上、葉が7枚以上をモミジ、ほかをカエデとしています。
秋の紅葉が見事なところから紅葉とかいてモミジと読ます。古木になると縦縞の白い幹が味わいを見せるようになります。昔から松柏類と同様に日本人に親しまれてきた樹で、春の芽吹き、夏の力強い緑、秋の見事な紅葉から寒樹と1年を通して四季折々の姿を楽しむことができるところが、盆栽で人気の樹木の理由です。
日本には30種ほどの多様な種類が自生し、イロハモミジ、オオモミジと紅葉の見事な種類がありますが、盆栽にされるのは葉が小さく、節と節の間のつまった細かい枝がでる種類で、主にヤマモミジや細やかな葉が密集する八つ房性(やつぶさしょう)の清姫(キヨヒメ)モミジ、赤い新芽の出猩々(デショウジョウ)などが人気があります。
水やり
夏に水切れ起こすと葉先が縮れて美しい紅葉になりません。鉢が乾いたら底から水が抜けるまでたっぷりと水をあげてください。
施肥
肥料を与えすぎると枝が伸びすぎてバランスを崩すので控えめを心がけます。
新緑と美しい紅葉のため5月と10月~11月に玉肥を施します。
植え替え
1〜2年に1度、芽が伸び出す前の3月の頃に基本用土で植え替えてください。細かい枝を出させるために長く太い根を切ります
季節の管理
秋の美しい紅葉のために夏は葉焼けをさせないよう、日よけ対策をします。特に西日には注意してください。
冬は冬対策をします。暖地でも風当たりの強くない場所でよく日に当てて冬超しをさせてください。
芽摘み
3月から5月に細かい枝をふやし、間延びさせないために伸ばしたくない枝の芽を2枚残して真ん中の芽をピンセットを使って摘み取ります。伸びてきたものを随時、芽摘みをしてください。
葉刈り
6月頃に新緑が出そろった頃、そのままにしていると葉が混み合って全体に日が当たらなくなります。大きい不揃いな葉をすべて刈り取ります。その後にでてくる2番芽で葉の大きさが揃います。2〜3週間もすると新芽がでてきます。伸ばしたくない枝の芽は随時、芽摘みを行なってください。
古木になったら全部を刈らず勢いの強い上部のみを刈ってください。