ケヤキ(欅)

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ケヤキ
欅 ニレ科/落葉高木

木の特徴

街路樹としてよく植えられ、全国各所にケヤキ通りがあり、親しまれている樹木です。
木目が美しく、堅いので、家具・建具等に使われます。日本家屋の建築用材として古くから使用され、神社仏閣などにも用いられていました。
ほうき立ちの樹形が代表的です。枝のない樹の形がほうきを天地を逆にした形をほうき立ちと呼びます。ケヤキの盆栽のほうき立は枝が細かいほど美しいほうき立ちになります。
ほうき立ちには幹が1本で枝分かれする「芯立ち」と、幹が2股にわかれてからそれぞれ細かい枝をだす「二本立ち」があります。枝の繊細な木にするため、多くは実生で作ったものが出回っています。
ケヤキは形の美しさの他にも、新緑の美しさ、秋の黄色から橙色へと変化する紅葉する美しさもあり、長い期間鑑賞が楽しめる樹木です。形を均等にするため、日当りの良い場所に置き、2週間おきに鉢を回転させまんべんなく全体に日光に当てて育てると綺麗な樹形になります。

 

日常管理

水やり
春に新芽が出ると、一気に水の乾きが早くなります。水を切れさせないように、たっぷりと水やりをします。水切れをすると葉が黄色くなってしまいます。

施肥
肥料を多く与えるとは樹形が乱れます。葉刈りで何度も葉を出させる場合は玉肥を成長期に月に1回与えます。

植え替え
毎年3月に基本用土で植え替えます。細かい枝を出させるためには細かい根を出させることです。用土は細かい目のふるいにかけた用土を使用します。植え替えには長い根や太い根を切ります。植え替え後は安定しないため、根が出て安定するまで紐で固定します。

夏と冬の管理
夏場は乾燥を抑えるため、日よけをします。水切れの葉が黄色くなるのを防ぐため、特に西日にはあてないようにします。休眠期は形を整えるため、冬はほうきの部分の枝を束ね緩く紐で縛ります。

芽摘み
細かい枝を増やすために4月ころに枝の先端の葉を摘みます。若い時は毎年これを繰り返します。

葉刈り
4〜5年もたつと樹形が整ってきますので枝が増えてきて内部に日が入らなくなり、外側だけが生長し樹形のバランスが悪くなってきます。6月に新芽が揃ったころに小さい葉以外を全部刈ります。全部刈っても成長期なのですぐ芽が出てきます。それ以降は輪郭から飛び出た芽を芽摘みと葉刈りをし続け、太い枝を作らないようにします。
葉刈りの時に葉がきれいになくなるため、枝の様子がよくわかります。余計な枝や脇から飛び出た枝など、不要な枝を切って剪定をします。

芽かき
枝の付け根の芽は見つけ次第、ピンセットで摘み取ります。

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