ミニ盆栽の好みの種類は?ミニ盆栽にも種類があります

ミニ盆栽の好みの種類は?ミニ盆栽にも種類があります

盆栽の種類

盆栽には植物の違いや、樹木のカテゴリー別に分けると色々な種類があります。
分類は厳密なものではありません。以前は学術別に区別して松柏の裸子植物と雑木の被子植物に分けて、松柏盆栽と雑木盆栽の2種類に分けていました。
現在では、本サイトでも一般書の盆栽の栽培ガイドでも説明しやすくするために、もう少し細分化して種類分けをしています。

1.花もの盆栽

花の可憐な美しさを楽しむ花の鑑賞を目的にします。つぼみから開花、そして花が散るまでと、季節の移り変わり、変化を楽しむ盆栽です。花が終わる様は儚さと相まって様々な表現をします。桜は散る、梅はこぼれる。椿は落ちる、朝顔はしぼむ、菊は舞う。牡丹はこぼれる。と表現します。
普通盆栽と中品盆栽では満開の花の咲き乱れる花を楽しめますが、ミニ盆栽だと満開ほどの多数の樹木は少なくなりますので少ない花を小さく楽しむスタイルの鑑賞になります。花は少なくなりますがその分は、1輪の花の美しさが際立つといったことなりそんな樹木の花は輝きを放ち、美しい景色を見せてくれます。
美しさだけではなく、香りを楽しませてくれる樹木もあり、全体の形、えだぶりまで美しくバランスを整えていくことまで考えると、作りがいのある盆栽です。

2.実もの盆栽

紅紫檀のミニ盆栽

鮮やかな色の実がたわわに実ったり、色の移ろいを見せたり、実なり様子を楽しむ盆栽です。
実なりの様子が楽し見る樹木は結実の鑑賞を楽しみます。実がたわわになる樹木は花が小ぶりであまり目立たない樹木が多いのですが、実がなる前には必ず花を付けますので、花も楽しめて実も楽しめるお得な盆栽になります。
花もなくなり植物の色が寂しくなる秋冬が見所というのも実もの盆栽の育てて嬉しいところです。
実もの盆栽を育てるために知っておきたいことは、結実する条件が樹種によって違うことです。1本でも結実する自家結実性、雄木と雌木が必要な雌雄異株など樹木によって違いがあります。樹種に合わせた結実方法で栽培してください。

3.雑木盆栽

ミニ盆栽ニレケヤキ

1年の季節の移り変わりと葉や細かい枝ぶりを楽しむ盆栽です。春の息吹と共に美しい新芽を見いだし、猛々しい新緑の色への移り変わり、そして艶やかな紅葉、落葉後の繊細な枝ぶりを見せる寒樹と四季を通じていつでも愉しませてくれる盆栽です。

4.松柏盆栽(しょうはく)

 ミニ盆栽シンパク

松柏とはマツ類と真柏を合わせた名称です。屏風に描かれている日本画の盆栽で思い浮かべるのは松が多いことででしょう。古くから多く書かれている代表的な盆栽で同等たる風格を見せる樹種です。
力強さ、風格を重視し、特に年齢を感じさせる幹肌の荒々しさ、美しさを重点におきます。松柏盆栽の場合は鉢も吟味しメリハリと対比を考慮し松柏盆栽を生かすため、色や艶のある釉薬の鉢を使用せず釉薬をつかわない焼き締めの鉢が使われます。原始的なそしてプリミティブな美を追求するため、焼いて締めただけの簡素な鉢で美を追求することの多い盆栽です。
特徴として丈夫で寿命が長く、枯れにくいということがあります。人間の何世代にも渡って長年伝えられている五葉松もあります。
ヤニ・油成分があり、枝が折れにくく扱いやすい樹木です。丈夫で健康に恵まれているため、初心者でも扱いやすく、樹形の作りこみの面白さが存分に楽しめるため、長く育てていけ、長年のミニ盆栽の樹形作りにもぴったりです。豪快で確実で王道スタイルのしっかりしている様を表現した樹形が多い盆栽です。

5.草もの盆栽

樹木ではなく、草で作る盆栽です。
木と草の違いは?となると、長く育っていく木と数年で枯れてしまう草というイメージを持っているかもしれません。
このイメージでだいたいあっていますが、木には形成層があり年々幹が太くなっていきますが、草には形成層がなくある程度まで行ったら太くなりません。
そのな草もので仕立てていく盆栽です。成長が早く、変化を楽しめることと様々な種類で楽しめるといった特徴があります。
樹木の盆栽と草ものを組み合わせて楽しむとお互いのいいとこ取りができますのでおすすめです。

6.コケ盆栽

コケ盆栽

コケを使用した盆栽です。コケは成長はゆっくりなので、のんびり育てたい方にぴったりです。コケは冬の時期でも成長しますので、通念を通して楽しめる盆栽です。

大きさによる分類

盆栽にはには大きさによる分類もありますが、あまり厳密なものではありません。古くは、大物とそれ以外の小物という程度でしたが、現在はネットでも販売されるようになり細かく大きさがわかるように大まかに分類されるようになりました。

樹高50cm以上 普通盆栽
20~50cm 中品盆栽
20cm以下 小品盆栽
10cm前後 ミニ盆栽
もっと小さい マメ盆栽

根元から先端の高さ、懸崖の場合は横幅の長さがで測ります。あくまで目安なので1cm越えたから普通盆栽になったというわけではなく大体の目安です。
その大きさに育てる、その大きさを保つと行った目安という目標にする程度で厳密なサイズというわけではありません。ミニ盆栽として育てて枝が増え規模が大きくなってきたら小品盆栽として一回り大きい鉢で育てるといった大まかな基準で盆栽を楽しみ育てて美しく整えるといったところが一番大切なことです。

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