ミニ盆栽をすくすく育てる管理場所

ミニ盆栽をすくすく育てる管理場所

育てる場所を間違えると季節外れに紅葉してしまいます。

ミニ盆栽は植物ですので、水と日光で育ちます。熱帯雨林の植物や極寒の植物でない限り、日本の植物なら四季が遺伝子に組み込まれているため外で育てるのが基本です。
2019年は埼玉県レイクタウンでのカエデの芽がで始めたのは、3月上旬です。

両端の鉢のミニ盆栽は4月の時点で順調に育っていますが、真ん中の鉢は1月のまだ寒い時期に室内に入れ、2ヶ月間育て芽を出させ、新芽が出揃って葉が大きくなってから外に出し外気の寒さにあてたら紅葉してしまった楓です。
この楓は、暖かい室内の気温をで育てた後、春とはいえまだ寒い外気に触れ秋の訪れを感じ、紅葉してしまった例です。

日本の樹木は四季を感じ取り季節により芽を出し、葉を落とします。盆栽は季節の移り変わりを感じることができるように、外気に触れさせるよう屋外で育てましょう。

屋外と言っても、お住いの環境によりお庭だったり、ベランダだったりと住まいの事情により、場所は異なると思いますが、太陽の光がよく当たり、風通しの良い場所の樹木にとって最適な場所でミニ盆栽を育ててください。

お庭で育てる場合の注意点

風通しを考え、直に地面に置かないで、棚に置いて育ててください。小さな台でも構いません。盆栽用でなくても市販のフラワースタンドも充分です。直接置くと、泥はねによる病気や害虫の侵入の原因になります。DIYが得意ならオリジナルの棚を作るものいいかもしれません。
そして棚を置く場所は庭木の病気や菌から守るため、ミニ盆栽を育てる棚はなるべく離して管理してください。
真夏は、1日太陽の日差しを浴びっぱなしでは、乾燥しすぎてしまいます。しよずやすだれを立てて半日陰を作り西日の乾燥を防いでください。

ベランダで育てる場合の注意点

コンクリートの反射熱から守るために直に置かないで、台や棚の上においてください。
エアコンの室外機から離れた場所においてください。
しよずやすだれを立てて西日や真夏の乾燥を防いでください。
冬は暖かい壁際に置いてください。

季節ごとの置き場の変遷

まだ、日差しの強くない春の日差しには充分に日光の当たる場所に置いてください。穏やかな日差しに健やかに芽吹きます。まだ、寒い時期なので冷風には注意が必要です。強風を防げる壁際に置いて樹木にダメージを与えないようにしてください。
日に日に日差しが強くなってきます。初夏を思わせる日が続いてきたら直射日光の苦手な樹木は半日陰に移動させ、日光の程度に合わせ管理場所を移動させてください。
室内に移動させて鑑賞する際には温度の変化に注意し室内に長く置いておくと、外気に置いた際に1年の成長がうまくいかなくなくなるので注意が必要です。

真夏の暑い時期の直射日光や照り返しは人間だけでなく、多くの植物にとっても過酷で危険な状況下にあります。ミニ盆栽は鉢が小さいため用土の容量が少ないため、炎天下に長い時間晒されていると、用土が乾燥してしまいます。水切れを起こせば植物は枯れてしまいます。毎日の水やりを欠かさず気温の高い時期は1日に3回の水やりが必要になるかもしれません。
お昼過ぎたら日陰になる場所に移動したり、しよずやすだれを立てて半日陰を作り直射日光や西日の乾燥を防いでください。梅雨時や湿度の高い日は風通しにも気を使ってあげてください。
ベランダで育ててる人は、コンクリートの上は照り返しが強いのでしっかり日陰になる時間を作り暑さ対策をしてください。
ミニ盆栽は鉢が小さいため台風の強い風に倒されてしまいます。棚に乗せている場合は棚から落ち鉢が割れてしまうことになりますので、強風が予想される時は室内に取り込んだり棚の下に移動して台風の対策をとってください。

春同様、日差しが落ち着き和らいできたら、冬を乗り越えるための養分をしっかり貯めさせるために充分に日光の当たる場所に置いてください。
紅葉や実が美しい時期です。室内に入れることも多くなります。日中は外に置き夜になったら室内で鑑賞したり、室内に入れっばなしでも1〜2日までにしてなるべく日光に当てるようにしてください。
まだ、日差しの強い時は乾燥対策もお忘れなく。

冬は寒さ対策をします。一般的には日本に自生する樹木は耐寒性に優れた性質ですが、小さい鉢や秋に植え替えた樹木、南地方原産の樹木、暖かい地方の柑橘類などは霜が降りる前に早めに保護してください。
ミニ盆栽の鉢の土が凍ってしまわないよう注意してください。朝方に霜が降りたり、用土が多少、凍ったりしても日中の早い時間に溶けてしまうのであれば、そこまで気にすることはありません。ある程度寒さに当てないと樹木にもよくないので、暖かい地方の植物以外は過保護にするのもよくありません。本格的な設備はなかなか揃えることはできないので、ビニール製の温室を用意しましょう。

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