ミニ盆栽は芽摘みで小枝と葉を増やそう

ミニ盆栽は芽摘みで小枝と葉を増やそう

花ものや実ものは花の数が減ってしまうので、開花母枝(かいかぼし)[花芽から次の枝を伸ばして花を咲かせる枝のこと、また結実する枝のこと]の芽摘みは花と実の鑑賞ため行いませんが、葉ものは放置しておけば樹形が乱れてしまうため、芽摘みが必要です。早春に新芽が次々に芽吹いてきます。その時期から作業は始まっています。最初に芽吹く一番最初の芽は冬に蓄えていた分、の昼力強いため勢いが強いので、そのまま放っておくと葉も枝もどんどんと伸びていきます。一番最初の芽を積めばまた新たに、勢いは少なくなりますが次の芽が出てきます。よく確認しながら、伸びすぎた小枝の先を摘みますが、ただ摘まれて成長の勢いが止まるだけではなく、様々な良い効果があります。

小枝と小さい葉が増える

枝の芽を摘むとその下の葉腋(葉の付け根)から新芽が生え、そこから成長して小枝が増えことになります。細かい枝が出ることで、細かい葉も出て大味な樹木が小振りになっていきます。こまかいく細い枝と小さい葉がたくさん出ることで大木感も演出できます。
葉が多く出ることは光合成をする樹木にとって元気な木になる第一条件です。
葉は光を浴びて酸素を放出しながら、炭素を体内に蓄積し炭酸ガスを吸収します。樹木の葉の量と葉の面積がミニ盆栽を維持し成長させる源になります。太陽光を十分に浴び二酸化炭素を取り込み、炭素とエネルギーとなる糖分を全身に送り炭素を木質としながら成長していきます。つまり、葉がたくさん繁り、その葉に太陽が降り注ぐことで多くのエネルギーを作り出すのです。
十分に太陽に当てて育てている樹木はどんどん成長して行きます。日頃の様子をよく見て、春から秋まで、芽摘みは随時おこなってください。

全体のバランスをとる

樹木の中でも部分的に強くなったりと成長の勢いの強弱が出てきます。勢いの良すぎる枝は、他の枝の成長をゆっくりにさせてしまうため、芽摘みで抑制してください。
各枝から均一にたくさんの葉をバランスよく出させることで木が健康になります。
葉から吸収した養分は枝に送られ、続いて幹や根に運ばれ全体を成長させます。枝についた葉がその枝のエネルギーを作り出すため葉のない枝は成長と生存に必要なエネルギーほ作り出せないため次第に枯れていってしまいます。たくさんの細かい枝と葉が健康な木になるための第一歩なのです。
葉と枝の成長のバランスを芽摘みで調節しながら、美しい樹形のバランスを整えてしまいましょう。

葉の混みすぎを防ぐ

もみじ、かえでなどの樹木は芽摘みをおろそかにすると、葉の混みすぎが起こります。枝が徒長し間延びした樹形になってしまいます。枝が伸びる方向を確認して早めに芽摘みを行いましょう。
葉が大きくなってしまうとその葉の影に隠れて、太陽光に当たらない葉ができてしまいます。自然界では横に横にとどんどん伸びてうまく日光を浴びてくれますが、小さい鉢のミニ盆栽では限界があります。芽摘みで小さい葉をだし効率的に太陽光からエネルギーを摂取できるようにえお手入れをおこなってください。

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