ミニ盆栽の基本的な育て方-はじめてのミニ盆栽

ミニ盆栽の基本的な育て方-はじめてのミニ盆栽

ミニ盆栽に必要なのは水と光です

ミニ盆栽の生長に不可欠なものは、水と太陽です。
樹木は根が地中を張り巡り水分を吸収し、養分を地上部に送ります。地上部では太陽の光での光合成で葉緑素の働きで幹、枝、根と植物の体全体を成長、形成させていきます。ミニ盆栽は水と太陽が十分にあれば、元気に丈夫に育ってくれます。
その水やりの水と光合成のための太陽の光を浴びる管理場所などをご説明します。

盆栽をすくすく育てるための水やり

水やりはミニ盆栽にとって一番大切なことと言っても過言ではありません。太陽に1週間当たらなくても枯れることはありませんが、場合によって水やりは1日あけたら枯れてしまう場合があります。
盆栽の鉢には底に穴が開いています。水やりは用土の表面が乾いてきたら、鉢底から水が抜けるくらいにたっぷりと水を与えてください。
盆栽の鉢は生長を抑制するために小さい鉢を使います。用土の量が少ないため、乾燥して乾いてしまう速度も早いため夏は1日に朝と夜の2回やらなくてはいけません。日照りが続く真夏は夕方にも水を与え3回必要な時もあります。学校や仕事で難しい場合は、2時を過ぎたら日陰になる場所に配置するなど乾燥対策の工夫が必要です。春や秋の風強い日も早く乾燥しますので1日に2度は必要になります。冬は生長がとまっている時です。2〜4日に1回程度で問題ありません。
たっぷりと水を与えると、用土の中は水で満たされ、空気は外に出ます。それにより、新しい空気が入るので根の生長にも良い環境になります。

その年に植え替えをしなかった盆栽は鉢の中で根がいっはいになり、水が浸透しにくくなります。1回水を与えた後にゆっくりと水が浸透していきます。水が引いた後、ふただび水をたっぷりとあたえ、鉢底から水が抜けるまで水を与えてください。
水やりの際に確認したい点は、土の乾きが遅い盆栽は何かの問題を抱えている場合が多いのでよく観察しながら水やりをしてください。

ニレケヤキ ミニ盆栽

盆栽をすくすく育てるための置き場所

しっかりと太陽の光に当たっているミニ盆栽は光合成によりしっかり養分を作るため元気な葉や枝を出し素敵に育ちます。素敵に育ったミニ盆栽はインテリアとして部屋に飾りたいものですが、基本は屋外で管理するものと考えてください。
日当りと風通しの良い場所に置くのが盆栽にとって最適な置き場所です。
昼間は屋外で管理して夜だけ部屋に飾ったり、昼間室内に置いた場合は夜露に当ててください。部屋の中に置きっぱなしはよくありません。
インテリアに盆栽を取り入れる場合は数種類を育て、1日ごとにローテーションで室内に飾ってみてください。
日の光に当てないと、養分を作れないため生長が悪くなります。そして、木が季節の暑さ、寒さを感じないと長期的な生長が阻害され、花が付かなかったり、紅葉がキレイにいかないということになります。
屋外で健康に育て、少しの間だけインテリアとして楽しむことを基本とするとで、健康な盆栽に育ち、きれいな盆栽をインテリアにできます。

盆栽をすくすく育てるための日当り

1日中、日の光があたる場所が最適ですが、日当たりがよくない場所でも午前中だけは充分に光が当たるようしたいものです。1日4~5時間は日の光をが欲しいところです。日当りの良い東南側が最適です。
ただ、真夏の直射日光や西日は強すぎます、ミニ盆栽は小さい鉢で育てますので、真夏で1日中強い日差しに当ててしまうと乾燥で1日で枯れてしまう場合もあります。うまい具合に半日だけ日が当たる場所を確保できない場合は、日よけをして日陰になる時間を作ってください。西日が当たる場所では場合は簾(すだれ)や葦簀(よしず)、遮光ネット使用してください。葦簀とは海の家に立てかけてあるアレです。西日は乾燥を早くし、葉を痛める原因になります。
もう1回書きます、真夏は用土の少ない鉢では乾燥が早く1日で枯れてしまう場合もありますので、管理場所には特に注意が必要です。
ヘランダやコンクリートの石の上は照り返しの輻射熱が木に良くないので人工芝を貼ったり、木製の台や板の上に置いて温度上昇を抑えてください。

盆栽をすくすく育てるための風通し

風通しがないと、熱気湿気やがこもり生長によくありません。根腐れの原因、そして、病原菌や害虫の発生源になります。盆栽を守るために、建物や壁から間隔をあけ、新鮮な空気が盆栽の間を通り抜けるようにしてあげましょう。

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